学校飼育動物サポート事業
未来を担う子ども達の動物愛護精神を育み、心の成長を促進する教育として、小学校・幼稚園・保育園・こども園などでの動物飼育を支援しています。
具体的な活動内容としては、県下各地域の会員獣医師を学校飼育動物サポート獣医師として派遣し、園児や児童が安心して動物たちと触れ合うことが出来るようアドバイスし、命の大切さを育む実践教育を支援します。
実施対象小学校・幼稚園・保育園・こども園など
20校・園 / 年サポート獣医師の学校訪問
2回 / 年小学校・幼稚園の教職員を対象とした研修会の開催
1回 / 年モルモット教室内飼育モデル事業
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子供達にとって、動物を継続して飼育することは「命の大切さを知り、心を育てる」と言われていることから、岡山県獣医師会の新たな試みとしてモルモットの教室内飼育を普及することとしました。
特定の病気を持っていないSPFモルモットを譲渡するというものです。
- モルモットとともに、飼育に必要な器具および1年分の食事も提供します。
- 1年間は、一般的な飼育相談や爪切りなどの手入れ、病気の相談などに担当する獣医師(サポート獣医師)が対応します。
これまではウサギ小屋での飼育が一般的でしたが、西南暖地である本県では暑熱対策が必要などの課題もありました。これに対し、モルモットは教室内飼育に適していることから、先進県ではすでに普及を推進し、一定の効果を上げています。
実際に活動されている他県の獣医師会
そして令和5年度、岡山県獣医師会でも本事業がスタートいたしました!
詳しくはこちら
※対象施設以外で飼育動物のウサギが死亡した場合は、北部では無量寺(鏡野町)、南部では㈱ハローで共同火葬にご協力いただいています。詳しくは以下までお問い合わせください。
過去の活動事例
【モルモット教室内飼育モデル事業】あおぞら保育園
令和6年3月28日、モルモット教室内飼育モデル事業の一環として、岡山市北区青江の『あおぞら保育園』にモルモットを連れて行きました。
こちらの保育園はイヌ・ウサギ・リクガメ等を飼育しており、動物に慣れているようですので、モルモットも直ぐに環境に馴染んでいくことと思います。
先生方や園児たちもモルモットを大歓迎してくれて、優しく撫でたり触れ合ったりする場面が見られました。
なお、モルモットは元々『あいあい保育園』という別の保育園で飼育されていましたが、この度『あおぞら保育園』へお引っ越ししてきた形となります。
お引っ越しの際に、『あいあい保育園』からお礼のお手紙を頂きました。
『あいあい保育園』の皆様、モルモットのお世話をしていただきありがとうございました。
モルモット教室内飼育モデル事業スタート!
令和5年度からモルモットの教室内飼育モデル事業が始まりました。
本事業の第1号として、令和5年11月20日(月)に岡山市立御野幼稚園でモルモットの贈呈式を行いました。
贈呈したのは特定の病気を持っていないSPFモルモットで、園児や園の先生方からの大歓迎を受けました。
また、第2号は瀬戸内市のあいあい保育園で、11月30日(木)に贈呈式を行いました。
幼稚園・保育園でのウサギの手術(子宮腫瘍・去勢)
圏内の幼稚園・保育園で飼育されていたウサギの手術を行いました。
各園に無事にウサギをお返しした後、先生方や園児の皆様より心あたたまるお手紙とお礼状を頂きました。
令和2年度学校飼育動物サポート事業研修会の代替研修
令和2年度は、新型コロナウイルス感染防止のため標記研修会の開催を中止しました。
それに替えて、下記の講演を編集いたしましたので視聴いただきますようお願いします。
演 題: | 「学校飼育の教育的意義」 |
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講 師: |
公益社団法人日本獣医師会学校飼育動物委員会委員 中川動物病院院長、西東京市議会議員 中川 清志 先生 ~令和元年度学校飼育動物サポート事業研修会より~ |
講演会テキスト
以下の画像をクリックしてテキストを閲覧およびダウンロードしてください。講演会ムービー
学校の教職員の方を対象に研修を行います
小学校、幼稚園の先生方を対象に、飼育されている動物の生態やふれあい方のこつ、飼育舎の掃除の仕方など、必要に応じて話をしています。飼育動物は、担当の先生だけでなく、学校全体で世話をする必要がありますから、こういった研修はとても大切なことだと思われます。
実際に、今までに行われてきた活動内容を、簡単に書いてみました。もちろんこれら以外にもリクエストがあれば、われわれのできる範囲内で対応していきたいと思っています。学校飼育動物について、わからないことや悩んでいることがあれば、気軽にご相談ください。
ニワトリ小屋の改善例
・とまり木の修繕、過長爪切除・・・平飼いになっていたために爪も伸びていた。
・鶏小屋の定期清掃・・・スチーム洗浄
・巣箱の作成・・・産卵する個体がいるため。
ウサギ小屋の改善例
ウサギ小屋の定期清掃・・・餌を入れるだけの作業のためウサギに接することが少なく、ウサギも人になついていなかった。
巣箱の作成・・・児童が作成。あまり人慣れしていないのに隠れる場所が少なかった。
子どもたちに直接話をし、動物とふれあいます
小学校高学年の場合、校長先生や担当の先生、飼育委員会の子どもたちなどを対象に話をします。
質問に答えたり、実際に飼育舎に行って飼育状況を確認し、動物たちが快適に過ごすことが出来るよう必要に応じたアドバイスをします。掃除の仕方、食餌の内容、ウサギの抱き方など触れ合い方、触れ合った後の手洗い方法などをアドバイスします。ウサギが増えすぎた状態の場合、ウサギの雌雄鑑別を行い、雄・雌の分離飼育による過剰な繁殖防止の必要性などのアドバイスをする場合もあります。
幼稚園や小学校低学年の場合、生活科などの授業の一環として話をすることもあります。ウサギに近寄る時に気をつけること、ウサギのさわり方や抱き方などを説明し、実際にやってみます。また、自分の心臓の音とウサギの心臓の音を聴き比べて、共通しているところと違うところを話し合い、生命の尊さを実感できるような試みをすることもあります。生きている動物は、ぬいぐるみと違うことを説明し、実際にどういうところが違うのかを確認し、生きていることを感じられるように話を進めます。
どんな内容とするかは、担当する獣医さんと小学校・幼稚園(認定こども園含む)の先生が相談して進めていただくようにしています。
飼育環境および飼育状況の確認をします
サポート対象の小学校や幼稚園を訪問して、実際の飼育環境や飼育状況を確認します。
その上で、問題点があればその理由を説明し、改善できるところはしてもらうようにします。
できるだけ具体的に話をして、 できそうなことから始めてもらいます。
真庭市立米来幼稚園から送っていただきました
平成23年度のサポート事業対象幼稚園 ”米来幼稚園(妹尾園長)” から『心臓の音を聞いた』
『生みたての温かい卵をさわった』 『掃除をした』 と、多くの感動、驚き、発見の感想を事務局まで送っていただきました。